グーティサファイアオーナメンタルの飼育

グーティサファイアオーナメンタル(学名:Poecilotheria metallica)

インドに生息するグーティサファイアオーナメンタルは青いタランチュラとして超有名です。しかしそれはタランチュラを趣味として飼育している人たち、もしくは飼育しようとしている人たちにとって有名なのであって、タランチュラに興味がない人にとってはタランチュラと思えないかもしれません。

ただのごっついクモに見える可能性もあります。
タランチュラのイメージとしては丸々とした腹部とゴツい脚ではないでしょうか。このグーティサファイアオーナメンタル(学名からメタリカとも呼ばれます)は比較的スレンダーな見た目をしています。タランチュラと言われなければそうは思わないかもですね。

とはいえ、本当にかっこいいクモです。航空機のような美しさ。かっこよさ。男の子の心をくすぐるのに十分な存在ですので一度は見てみてください。

体長は6~7cm。レッグスパン(脚も含めた長さ)は20cmになる巨大な樹上性のタランチュラ。

動きは比較的速く、毒も強いと言われています。樹上性のタランチュラは素早い動きのものが多いのですが、グーティサファイアオーナメンタルも素早くかつトリッキーな動きをします。メンテナンスをするときは必ずケージごと大きな容器(衣装ケースなど。壁面にベビーパウダーをはたいておくと壁を登れずに脱走防止になります。)に入れて作業しましょう。

これするだけで安全性が全然変わってきますし、飼育難易度もぐっと下がります。

飼育に一番大事なことは、動きに慣れること通気です。飼育容器には空気穴を多めに空けてあげましょう。それに気をつければ比較的丈夫なタランチュラです。

初心者向けかどうかと言われれば初心者向けではありませんが、気をつけて扱えば不可能ではありません。実際初めてのタランチュラがグーティサファイアオーナメンタルを含むポエキロテリア属だったという方もいらっしゃいます。

※最近になって輸入規制がかかりました。インドでも生息域が局地的なため乱獲による絶滅を懸念してのことでしょう。しかし、多くのタランチュラ愛好家がブリードを成功させているので多少値段は上がるとしても流通が途絶えることはないと思います。

グーティサファイアオーナメンタルの飼育記録

ベビーでお迎えしました。値段は1万円くらいです。タランチュラの値段としては高い方ですね。うっすら青いですが、この頃はまだまだ地味です。

プリンカップで管理していました。落ち着くようにコルクパークの欠片をいれてあります。別に小さな流木や石などなんでもいいと思います。

この頃は、比較的走り回るので成体の入ったプリンカップごと大きな容器に入れてメンテナンスしていました。プリンカップなのでそれほど大きな容器もいりません。

床材は一部をしっかりと湿らせる感じにしました。

餌は2~3日に一回、頭を潰したレッドローチやミルワームなどを入れて食べていなければ翌日に取り除くという方法を取りました。ピンセットから直接与えるよりも安全なやり方です。ベビーのうちは刺激に敏感(走り回るかもしれない)なのでこの方が与えやすい気がしています。

※頭を潰しておくのは脱皮前後のタランチュラが齧られないようにです。

成長は比較的速く、数ヶ月もすれば青いタランチュラとしての本領を発揮してくれます。ここまでくればケージは

こういった100均の容器に穴を空けて使用していました。このタイプのものはいくつかサイズがあるので便利に使えますし、蓋のロック具合もちょうど良いです。

穴はドリルでもハンダゴテでも構いません。餌が逃げないサイズの穴であれば大丈夫だと思います。

足場として鉢底ネットを入れています。これはなんでもいいと思います。

餌の頻度は週に1~2回くらい。レッドローチやデュビア(腹部と同じくらいの大きさ)を与えていました。ピンセットから直接与えることも可能だったりします。あまり食べずに心配なときはベビーの頃と同じように頭を潰したレッドローチやデュビアを放り込んで翌日まで様子を見る方法をとりました。

デュビアも頭を潰さないと床材に潜り込んで行方不明になりますので、ご注意を。

これは移動時の写真です。グーティサファイアオーナメンタルなどの樹上性タランチュラは上に上に動く傾向がありますので比較的捕まえやすいです。

穴を空けた厚紙で飼育容器に蓋をして、穴の真上にプラスチックカップを置く。プラスチックカップの底に小さな穴を空けておき、そこから先を丸めた針金など通して、タランチュラを刺激すれば上に登ってくるという方法です。

タランチュラの移動方法

ここまでくると風格が出てきます。今も先程のような100均の容器を使って飼育しています(大きなサイズのものを使っていますが)。

餌は週に1回程度になりました。もう少し少ないかもしれません。大きめのデュビアをピンセットから与えています。

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