目次
樹上性タランチュラ
タランチュラは
・地上性
・樹上性
・地中性
の3つに大きく分けられます。樹上性(=樹上棲)タランチュラは主に樹の上を棲み処とし、巣を作り待ち伏せして捕食するタイプのタランチュラです。。
これらの種類はツリースパイダーと呼ばれ、主に南米やアジアに生息し、インドやスリランカに生息するポエキロテリア属(Poecilotheria)などは美しい上に大型化するため大変人気があります。
ガラスケージなどでテラリウムのように飼育すると美しく見ごたえのある姿を見せてくれます。
代表種としては
アンティルピンクトゥ
グーティサファイヤオーナメンタル(美しい青い蜘蛛)
インディアンオーナメンタル
などがあります。
樹上性タランチュラを飼育する際の注意事項
このタイプのタランチュラ(ツリースパイダー)は動きが素早くトリッキーです。ほとんどのタランチュラは前に走り、一定の時間が経つと停止するという動きをするのですが、樹上性タランチュラは縦横無尽に動くので予測がつきません。
刺激毛はなく攻撃方法としては噛むだけなのですが、かなり毒が強いため注意が必要です。
この毒にはアレルギー体質も関係しているので、症状がきつく出る人・出ない人があるようです。かならず噛まれないように注意しましょう。
(参考記事)
タランチュラの毒は強い?
樹上性タランチュラベビーの飼い方
(参考記事)
タランチュラベビーの飼い方
上の記事にも書いたように樹上性タランチュラもベビーの間はプリンカップで管理できます。
湿度は握っても水が滴らない程度で、かつ、プリカップ内が蒸れないように空気穴をあけましょう。
餌をとらなくなったら脱皮前だと思われます。湿度を保ちながら給餌はやめて数日間見守りましょう。
上下逆にひっくり返り脱皮を始めます。びっくりしてもとに戻さないようにしてください。
ただ、上に上に動くという習性があるため、100均などで少し高さのある容器を使って、小さな流木や鉢底ネットなどで捕まるところを作ってあげると落ち着きます。
樹上性タランチュラの餌
餌は
レッドローチ
コオロギ
デュビア
ミルワーム
ジャイアントミルワーム
などを与えましょう。
ヤング以降は週に1回くらいで良いと思います。いらない時は食べませんし、お腹がすいている時は気がつけば飛びついてきます。
飼っていると迫力のある給餌が楽しみなってくるでしょう。
樹上性タランチュラは地上性タランチュラに比べると餌に対する反応はよくありません。しかし、悪いというほどでもなく、食べる時は食べる。食べない時は食べないという印象です。
通常の樹上性タランチュラの餌やりはピンセットで活き餌をつかみ、巣の入り口あたりを這わせて食いつかせる。というやり方なのですが、ベビーからヤングくらいまでで食いつきが悪ければ活き餌の頭を潰して巣に引っ掛けておき、腐敗する前に回収するという方法を取ります。
このようにすると餌の腐敗ガスによる死亡を防げるでしょう。
レッドローチなどをそのまま放り込んでおく人もいるようですが、わたしは食べない時は毎回とり出しています。もし脱皮に入った場合タランチュラが齧られることがあるからです。特にコオロギの顎は強靭ですから注意が必要です。
いくら強いタランチュラとはいえ脱皮の時期は無防備ですから気を付けてあげましょう。
デュビアやミルワームなどは床材に潜り込む習性があります。そのうち補食されるとはいえケージ内で勝手に成長されるのは気味が悪いですので…。必ず回収するようにしています。
また、ある程度の大きさになったらペットボトルのキャップなどで水飲み場を作ってあげましょう。
餌についての詳しい記事はこちら
地上性タランチュラの床材
床材についてはここに詳しく書いています。
タランチュラの床材わたしは
などを使用しています。
あとは足場となるような流木やコルクパーク、鉢底ネット、造花などを配置しています。
樹上性タランチュラのメンテナンス
メンテナンスとしてそれほどやることは多くありません。
毎回の餌やりと水やり。食べ残しの掃除くらいです。タランチュラは餌を溶かしながら吸うという食事のとり方をします。その残りが団子のような状態でポンと捨てられいますのでそれを取り除きます。
また、フンなどが見つけられたらそこの床材ごと長いピンセットなどで取り除きましょう。腐敗ガスが発生すると死亡することになりかねません。とはいえ攻撃的な状態の時は無理に取り除かず、取り除けそうなときで構いません。ガスの充満をさけるためにも空気穴は大切です。
また、床材を適度に湿らせておきましょう。霧吹きを使うと刺激してしまうため、100均のスポイトやシリンジ(注射器のようなもの化粧品コーナーで売ってます)などで加湿します。
樹上性タランチュラのケージ
樹上性タランチュラのケージは
・プラケ
・100均のパスタケース
・ガラスケージ
などが便利です。蓋がしっかりしまることと、空気穴があればなんでも構いません。飼育容器でないものを使用するときには、ドリルなどでで空気穴を追加することを忘れないようにして下さい。
樹上性タランチュラまとめ
なんと言っても有名なグーティサファイアオーナメンタルがいる種類です。
どうでしょうか?この美しいタランチュラを飼育してみたいとは思いませんか?タランチュラの美しさは脱皮直後が一番輝きます。それを見れるのは飼育者だけ。
動きが素早い・トリッキーなどと言われますが、気をつけて扱えば大丈夫です。最初のタランチュラがグーティサファイアオーナメンタルという人もいるほどです。(当サイトでは地上性入門種を扱ってからをオススメしますが、初心者向けタランチュラというのもおかしな言葉ですよね…)。
専門ショップは多くありませんが、先輩飼育者やSNSなどを駆使して情報収集しながら気をつけつつ飼育していきましょう。
5.6センチのメタリカはもう高さが少しあるケースを使ったほうがいいですか?大きめのプリンカップにコルクバークを入れていましたがやっぱり高くに居たいかなと思って虫かごに変えましたがずっと壁に張り付いて餌を食べなくなりました。食べたく無かっただけかもしれませんが、ミルワームなのですぐに潜りますからタイミングがあいません。プリンカップの時は見つけやすいからかすぐ食べていたのですが。どっちの方がいいのでしょう。
お返事が大変遅くなりました。申し訳ありません。
5~6センチのメタリカでしたら、プラケースでも大きくはないかと思います(虫かごってプラケースですよね?)。ただ、ただ、広くて落ち着かないのかもしれませんので、ミルワームでしたら頭を潰して入れておいて翌日にチェックという方法も良いかと思います。
コルクバークなどに巣を作ると餌食いが良くなったりもしますが、巣を作るまでに時間がかかることもあります。
あと、プリンカップでは湿度が高く、通気の良いプラケースでは湿度が低くなったということもあるかもしれません(経験上そんなこともありました)。
大きくなるにつれてだんだん食事量は減りますのでそのせいもあるのかもしれません。もちろん脱皮前の可能性も。
焦らずに観察しながらやっていくしかありませんよね。
ひとつ言えることは、ケージを大きくしてあげることは良いことに違いないと思います。