地中性タランチュラ
タランチュラは
・地中性(地中棲)
・樹上性(樹上棲)
・地表性(地表棲)
の3つにわけられますが、ここでは地中性タランチュラの飼い方を説明しようと思います。地中性タランチュラは文字通り土を掘ってトンネルを作りその中で生活するわけですが、そうなると当然ながら見えません。
観察できないのに楽しいの?と思うかもしれませんが、「楽しい」「楽しくない」とタランチュラ愛好家の間でも意見がわかれるところでもあります。
しかしなぜか地中性タランチュラは美しいものが多く、また、巣の中に一瞬で餌を引き込む様子は迫力がありますし、刺激毛を飛ばさないというところも魅力です。
関連記事
タランチュラの毒は強い?
地上性タランチュラなどに比べ毒が強いといわれていますが、飼育にあたって噛まれるような事故はあってはならないことですし、注意して飼育して噛まれることなく飼育している愛好家もたくさんいます。
代表種
コバルトブルータランチュラ
ゴールデンブルーレッグバブーン
タイゼブラ
スラウェシパープルタイガー
よく地中性タランチュラは荒いと言われますが、それは巣から出した場合です。人間だって落ち着いているところを引っ張り出されたら攻撃的になりますよね。
姿を見せないと書きましたが、ケージ内全体を巣穴と認識して姿を見せてくれることもあります。調子を崩して巣穴を掘らない場合との違いは糸です。ケージを巣穴として認識している場合はケージごと糸で覆われていることが多いです。
それでは地中性タランチュラの飼育方法を見ていきましょう。
(ベビーの飼育はこちらの記事を参考にしてください)
タランチュラベビーの飼い方
地中性タランチュラのケージ・床材
ケージについて
地中性タランチュラのケージ(飼育ケース)は別になんでも構いません。もちろん、蓋はしっかりと閉まるものが良いです。ただ、蒸れや食べ残しガスの停滞などが起こる場合がありますから、できれば空気穴は多めに欲しいところです。
わたしはケージの上面と側面に空気穴を開けて使用しています。
また、ただでさえ観察しにくいタランチュラですからできる限り側面や底面も透明なものが良いと思います。
床材について
床材について全くわからない方はこちらをまず読んで下さい。
タランチュラの床材
床材は深く敷きます。どのくらいの深さがいいかは各タランチュラによっても違いますので、ケージの深さの半分くらいを目安にしましょう。床面から天井までの距離もとっておいた方が良いでしょう。というのも地中棲タランチュラは時に攻撃的になるからです。メンテナンスの際に事故防止のためにもギリギリまで床材を敷くのはおすすめしません。
床材を敷いたら端っこの方に指などで穴をあけておきます。その窪みをとっかかりとしてタランチュラは巣を作ります。とっかかりがなくても巣を作りますが端の方に作ってもらうと地中にいるタランチュラを観察しやすいので便利です。また、地中性タランチュラにとって巣を作っていない状態というのは不安定な状態ですから、攻撃的になったり走り回ったりしがちです。早く巣を作ってもらうためにもとっかかりを与えておきましょう。
※巣穴を作らずに地表に居続けると死んでしまうこともあります。そういう場合は床材の見直し(湿らせ具合)などをチェックしてみてください。
地中性タランチュラの餌
給餌の頻度は少な目がオススメです。というのも食べ残しを回収できないためにケージの中に腐敗ガスが充満し死んでしまうことがあるからです。
それほど食欲旺盛という感じでもありませんから控えめに餌を与えていきましょう。
餌は
コオロギ
レッドローチ
デュビア
ミルワーム
ジャンボワームなど
です。
(餌の入手方法・飼い方はこちら)
これらを長いピンセットでつまみタランチュラの巣穴の入り口近くを歩かせるようにすると、タランチュラが出てきて獲物を捉えます。
もし食べに出てこなければ、お腹が空いてないか脱皮前後の可能性が高いですから、床材の湿り具合と水だけを与えて
またある程度大きくなったら洗ったペットボトルのキャップなどで水飲みも設置して下さい。これは巣が完成してから置いてください。営巣の途中だとキャップごと巣の中に取り込んでしまうかもしれません。
餌についての詳しい記事はこちら
地中性タランチュラまとめ
地中性タランチュラにはコバルトブルータランチュラという真っ青なタランチュラがいます。それ以外の種を見てもタイゼブラなど美しいタランチュラがたくさんいます。それだけでも十二分の魅力ですが、巣ごと飼う、つまり環境ごと飼うという感覚はとても素晴らしいと思いませんか?